類推(Analogy) 例題1



類推(Analogy)...
現象やデータの観察からある規則性を発見することは、あらゆる方面で大切な能力です。ただし、自分が見つけた規則性が本当に正しいものであるかは別途吟味しなくてはなりません。このページでその吟味までは取り扱いませんが、「『類推』はあくまで『類推』であって、それ以上でもそれ以下でもない」ということは忘れないようにしましょう。

(例題)
図のように碁石を並べて三角形を作ります。最初に1個の碁石を置き、次(これを『2回目』と呼ぶことにします)に2個の碁石を置いて三角形を作ります。3回目には3の碁石を置いて三角形をどんどん大きくしていきます。このように三角形を作っていくと10回目の終わりには、合計で何個の碁石が使われているでしょうか。

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(考え方)
最初に1個の碁石が置かれ、2回目に2個追加されて

合計 \(1\)個 \(+2\)個 \(=3\)個

の碁石が使われています。

3回目の終わりには

合計 \(1\)個 \(+2\)個 \(+3\)個 \(=6\)個

の碁石が三角形に使われます。

ここで、今までの観察から4回目に4個、5回目に5個、...という規則性で碁石が置かれていくと類推すると、

10回目の終わりには

合計 \(1\) 個 \(+2\) 個 \(+3\) 個 \(+4\) 個 \(+5\) 個 \(+6\) 個 \(+7\) 個 \(+8\) 個 \(+9\) 個 \(+10\) 個 \(=55\) 個

の碁石が使われていることが類推できます。


※ もちろんこの例題は単に図を描くことでも解決できますが、合計55個の碁石を描いてそれを数える手間を考えると、上記の解答がより良いでしょう。

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